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【名前】
山田鋭夫(やまだとしお)
【略歴】
一九四二年、名古屋生まれ。
名古屋大学経済学部卒業。
同大学大学院博士課程修了。
名古屋大学経済学部教授を経て
現在、九州産業大学経済学部教授。
専攻は、理論経済学、経済学史。
【著書】
『レギュラシオン・アプローチ』―藤原書店、
『経済学批判の近代像』―有斐閣、
『20世紀資本主義』―有斐閣、
『戦後日本資本主義』(共編著)―藤原書店
―などがある。
子供時代は豊橋に住んでいました。戦後の車も走っていないような時代でしたから、川へ行ったり、 自転車を三角乗りして遊んでいました。幼稚園には通ったことはないです。もちろん塾などにも通っていない。 当時、勉強はあまりやらなかった。でも、よくできました。(笑)
嫌いではなかったです。
勉強しようと思ったのは、中学3年の頃からです。 中2の末に全国統一テストがあり、悪かったんです。 当時、かわいいなと思っていた子が自分よりもだいぶ上の順位で、がんばろうと思い勉強しました。
高校は、旭ヶ丘高校へ電車で通っていました。
当時の旭ヶ丘高校は、東大・京大に毎年20〜30人合格していて、友達からは良い刺激を受けました。
当時の友達の中には、京都大学でユングの研究をやっている人もいます。
高校では野球部に入っていましたが、中京高校には、大差で負けた苦い思い出があります。
明和とやれば勝てたんだけどなー。
英語と社会(日本史・世界史)が好きでした。
物理・化学・生物を履修していましたが、理科は苦手でした。 高校2〜3年の頃から受験勉強を始めて、当初は工学部に行きたかったのですが理科が苦手だったので 文系の学部を選びました。
確かに大変でしたが、学校の授業はしっかりと聞いて、通学の電車の中(一時間くらい)で勉強していました。
最初は、特に理由はありませんでした。ただ、経済学部を出れば就職にも有利かなとは思っていました。
実は人に教えるのは、最初から好きだったわけではありません。
名古屋大学に来るまで、滋賀大学に10年、大阪市立大学に10年いましたが、研究中心で、典型的な大学の先生だったのかもしれません。
名古屋大学に来てから教育に興味をもちはじめました。
ゼミで真剣に学生に向き合った時に、学生がそれに応えてくれたのが、きっかけで教育が好きになりました。
「レギュラシオンアプローチ」という本を書いて、講義でも使っていましたが、これを使って、人に教える事によって、
自分の理解・認識も深まり、研究と講義がつながってきたんです。
この時に書いたのが「レギュラシオン理論」です。
心の環境ということに関して言えば、その子の良い所を見てあげる。ほめてあげる。ということでしょうか。
やる気というのは、認めれるとうれしいという感情から始まると思います。
私は教育には、知識を教えるということと、引き出すという2つの側面があると思っています。
教師が、知識を注入するだけでは生徒の能動性は生まれてこない。そこで、引き出すという事が必要になってきます。
その子の良いところを引き出し発芽させてあげる必要があります。
だから、褒める事が必要になってきます。褒められると自分に自身がついてくるので、眠っていた力を引き出す事ができるのです。
・褒めてあげて生徒に自分自身の良さに気づかせること
・生徒と教師の間の信頼関係を築くこと
・他人を喜ばせたいという感情(先生が喜んでくれるから、先生のために勉強頑張ろう等)
このように心の環境をつくっていって、後は、生徒の良さを引き出す過程で、知識を入れていくことではないでしょうか。
子供にとって、先生の思い出は決して知識ではないですよね。
先生に褒められた、怒られたりした思い出じゃないですか?
だから教師は100教えて1残れば大の字だと思います。
現実として、勉強する事によって
「いい大学に入り、いい大学を卒業することによって、いい会社に入れる」という、その手段のために勉強が必要という考えがあるのは事実です。
しかし、勉強する不変の意味というのは、将来自分に起こる問題を発見し解決する能力を養うためだと思います。
その為には、あらゆる知識を動員する必要があります。学校教育は問題解決の基礎を身につけるために、あると思います。
社会に出たら、問題が何であるかも自分で見つけなければなりません。
その為の土地勘を身につけるには、あらゆる知識が必要で、今は必要ないと思えることでもその時になって、勉強しててよかったと思える時がくるんじゃないでしょうか。

今日はお忙しい中、本当にありがとうございました。
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(インタビューの中でご紹介した本)
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